毎日のタイピング練習は、1日の最低ラインを小さくしたときに最もうまくいきます。当サイトでは、連続記録に必要なのはUTCの1日につき有効なテスト1回だけで、30秒のテストも1時間の練習も同じ1日として数えます。そうしたのは、タイピング練習の連続記録は、あなたを毎日呼び戻すものであっても、嫌々こなす義務になってはいけないと考えたからです。
私たちがいちばん長く議論した機能は、レースのトラックでも不正対策でもありませんでした。連続記録です。
連続記録には効果があります。一方で、語学アプリを使ったことがある人なら、数字がリセットされないように夜11時50分にアプリを開いて1文だけ入力する、あの感覚も知っているはずです。私たちは前者だけを取り入れ、後者は避けたいと考えました。以下に、私たちが下した判断を数字とともに紹介するので、それが正しかったかどうか判断してみてください。
何をすればタイピングの連続記録に数えられる?
連続記録とは、有効なテストを1回以上完了した日が何日続いたかです。1回でかまいません。4分のセッションでも1時間のセッションでも同じように1日延び、その日のうちに後で何をしても変わりません。禅モードは数えません。禅モードの結果はアップロードされず、測定のないモードに習慣の指標を担わせたくなかったからです。
日付はUTCで区切ります。いちばん質問が多そうな判断です。理由と、その代償については後で説明します。
声かけと、しないこと
最後にカウントされた日が昨日で、今日まだ入力していないと、連続記録は「途切れそう」の状態になり、ホームページの連続記録の表示にそう出ます。声かけはそれだけです。通知もメールも、アイコンの赤いバッジもありません。例外は週間ダイジェストを自分で有効にした場合で、そこでは週に1回、プレーンテキストの1行で連続記録に触れます。
これは意図的なもので、おそらく再訪してくれる人を多少減らしています。連続記録が途切れることを知らせるプッシュ通知は、習慣化アプリでよく使われる呼び戻しの手段ですが、私たちの経験では最も嫌われる手段のひとつでもあります。私たちの計画には「本人が希望しない限り、連続記録の途切れを通知しない」と書かれており、それを守りました。
最後にカウントされた日より前の日付で結果が届いた場合(ノートパソコンの時計のずれや、オフラインの結果が遅れて同期された場合など)、テストは数えますが、連続記録には手を付けません。時計のずれのせいで100日分を失う人がいてはいけないからです。
XPとレベルの計算方法
XPは練習時間を表す通貨です。意図的にランキングには使っていません。その理由は後で説明します。
有効で、禅モードではないテストごとに:
- 基本XPは、実際に入力していた1秒につき2で、正確率に応じて調整されます。正確率95%で30秒なら57 XPです。「実際に入力していた」とは、計上された時間からキーボードを離れていた秒数を引いたものなので、タブを開いたままにしておいても何も得られません。
- 計上されるのは1回のテストにつき600秒までです。30分のテストでも10分のテストと同じ基本XPなので、長時間のテストが有利になりすぎることはありません。
- 倍率は足し算です。正確率100%で+50%、引用文テストで+50%、句読点オンで+40%、数字オンで+10%。句読点ありの引用文を完璧に打てば2.4倍になります。
- 固定ボーナス:UTCの1日の最初のテストで+50、デイリーチャレンジへの挑戦で+50、レースで+25、勝てばさらに+25、自己ベストで+20です。
レベルはゆるやかな曲線で上がります。レベルLからL+1に上がるのに必要なXPは100 × L^1.3です。合計すると、レベル2は100 XP、レベル5は約1,370、レベル10は約7,700、レベル20は約40,300、レベル50は約343,000で到達します。
レベル50を練習量に置き換えてみましょう。30秒のテストを完璧に打つと、ボーナスを除いて90 XP(基本60に、正確率100%の50%を加えたもの)なので、約3,800回分です。正確率95%で1日15分練習すると、最初のテストのボーナスを含めて約1,760 XPになり、レベル50にはおよそ6〜7か月で届きます。レベル100には約170万XPが必要です。レベル名は「新人」から始まり、「タイピスト」、「キー鍛冶」、「言葉職人」を経て、レベル50で「伝説」、レベル100で「不滅」になります。リストの上のほうが少し大げさなのは、わざとです。
ゲストの場合は、ブラウザがローカルのデータに同じ規則を適用します。連続記録とデイリーのランキングをアカウントに残せるのはサインインしたときだけで、新しいアカウントでサインインすると、ローカルの進捗が一度だけ統合されます。上限は5,000 XP、テスト500回、連続30日です。この上限は、統合を使って記録をでっち上げられないようにするためのもので、100日バッジを手に入れるにはサインインしたアカウントで続けるしかない理由でもあります。
連続記録の節目は3、7、14、30、60、100、180、365日で、バッジがもらえるのは3、7、30、100、365日です。365日のバッジはほとんど誰も手にしないだろうと考えていますが、それこそが狙いです。
連続記録がこの形になっている理由
連続記録は5つのルールで形づくられています。どれも、習慣の指標は何に報いるべきかを考えた結果です。
ランキングに量のポイントを持ち込まない
XPは費やした時間を測るので、量に報います。2人のタイピストを比べてみましょう。1人は60 WPMで、1日に30秒のテストを1回だけ、正確率98%で受けます。これで約59 XP、最初のテストのボーナス50を加えて1日およそ110です。もう1人は45 WPMで、1日15分、正確率95%で練習し、約1,760 XPを得ます。遅いほうのタイピストが16倍のXPを稼ぐわけです。
練習の通貨としてはこれが正しい答えです。練習に必要なのは、キーに向かう時間だからです。しかしランキングとしては間違いです。ランキングは誰がいちばん速く、きれいに打てるかを示すべきものです。XPのランキングなら2人目が1位になり、それを登る方法は時間を足すことになってしまいます。
そのため、XPで誰かに順位を付けることはありません。ランキングは速度で順位を付け、正確率の下限を設けています。XPは結果画面とプロフィールには表示されますが、ランキングには一切出ません。同じ考え方でレースの結果画面も作っています。順位、WPM、正確率が先に来て、XPの行は小さく、その下にあります。
買えるものは何もない
使う通貨も、ショップも、見た目のアップグレードもなく、ログインしないと目減りするものもありません。連続記録は、練習した日の記録です。そのどこかを買えるようになった瞬間、その数字は「練習したか、お金を払ったか」という意味になり、何も教えてくれなくなります。ショップがあれば、サイト側には進捗を失う不安をあおる理由もできます。不安こそが保護を売る材料だからです。私たちはその動機をコードに組み込みたくありませんでした。
履歴を有料の壁で囲わない
履歴は無制限で無料です。連続記録が有料のものに左右されることもありません。連続記録があるのは履歴ページの90日間の推移をつくるためで、そのグラフこそが、習慣が効いているかどうかを正直に確かめられる唯一の方法です。古い結果をロックしてしまえば、あなたがいちばん見る必要のある伸び悩みを隠すことになります。
記録が途切れても残念な画面は出さない
連続記録が途切れたとき(いつかは途切れます)、表示は1に戻り、最長記録の数字はそのまま残ります。記録を復活させる提案はありません。
習慣の研究も、ここでは寛容であることを支持しています。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)でPhillippa Lallyが率いた研究では、研究者がモデル化できた参加者について、新しい習慣が身につくまでに平均66日かかり、機会を1回逃しても「習慣形成の過程に有意な影響はなかった」とされています。1日休んだことを大失敗のように扱うと、習慣はもろいものだと教えることになり、1からやり直すくらいならやめてしまう人も出てきます。
語学アプリが販売しているような「連続記録のフリーズ」も検討しましたが、途切れた連続記録を「買いそびれた」ように感じさせることこそ、私たちが作りたくなかったものだと判断しました。
UTCで日付を区切る
日付の区切りは全員で同じでなければ、ランキングやデイリーチャレンジで共有できません。現地時間にすると、今日の引用文が切り替わる瞬間が人によって異なり、「今日の最速」リストが別々の日を比べることになってしまいます。UTCは、サーバーがブラウザに尋ねずに計算できる唯一の区切りです。
その代償として、カリフォルニアのタイピストにとっては午後4時か5時に日付が変わり、デリーのタイピストにとっては午前5時30分に変わります。アカウントごとに時差を設定できるようにすることも検討しましたが、最初のバージョンでは見送りました。説明すべきルールが1つ増えますし、説明に1段落必要な連続記録はその時点で負けているからです。デイリーチャレンジのカウントダウンには、今日の残り時間が表示されます。この点を見直すとしたら1回だけ設定できる時差にするつもりで、そのときはこの記事にそう書きます。
タイピングの練習はどのくらいの頻度ですべき?
最低ラインは低く設定しましょう。15分が必要な連続記録は、最初の忙しい日に途切れます。調子の悪い日は、30秒のテスト1回で十分です。40〜80 WPMの練習プランもこの考え方で組み立てています。フルのセッションは15分で、最低ラインはテスト1回です。
真夜中に最初のテストのボーナスを追いかけないでください。+50は短いセッションにも価値を持たせるためのもので、夜更かしさせるためのものではありません。UTCで午後11時55分で疲れているなら、連続記録より睡眠のほうが大切です。
デイリーチャレンジをいつものセッションにしましょう。引用文が1つだけで、たいてい1分もかからず、ランキングは毎日リセットされるので、上位を狙えます。ゲーミフィケーションのデザイナーであるYu-kai Chouも同じことを主張しています。「1位から最下位まで並べる標準的なランキングは、上位付近のごく一部の人しか奮い立たせない」と述べ、リセットの頻度を人が行動する頻度に合わせること、頻繁に行う行動なら毎日リセットすることをすすめています。
連続記録ではなく、推移のグラフを見てください。履歴ページの90日間のグラフこそが、連続記録の目的です。線が右肩上がりなら、たとえ連続記録が途切れても、連続記録は役目を果たしています。1か月間線が平らなら、連続記録はあなたに入力を続けさせてはいても、速くはしていません。それが、いつものテストの代わりに練習の苦手キーのドリルを開くべきサインです。
私たちが注視していること
公開できる継続率のデータはまだありません。データがそろったときに問うのは、30日の連続記録を続けている人が90日間の推移で見て速くなっているのか、それとも連続記録を続けているだけなのか、です。後者なら設計が間違っており、最初の変更は、デイリーチャレンジを連続記録に数えるものにすることになるでしょう。
よくある質問
タイピングの練習はどのくらいの頻度ですべきですか?
習慣を保つには、たまのマラソンより、少しずつ頻繁にのほうが効果的です。当サイトの連続記録は1日1回の有効なテストを求め、練習プランでは、時間があるときは15分、ないときは短いテストを1回、をすすめています。
デイリーの連続記録はいつリセットされますか?
UTCの午前0時です。デイリーチャレンジのカウントダウンには、現在のUTCの1日の残り時間が表示されるので、どこに住んでいても「今日」がいつ終わるかがわかります。
デイリーチャレンジは正確率100%でないといけませんか?
いいえ。何回でも挑戦でき、ベスト記録が反映されます。ただし、デイリーランキングに載るのは正確率90%以上の記録だけです。